2019.12.03
インテリアの配色は色彩計画から考える事をお勧め致します。
内装の配色の法則を知っておくと「広々とした開放感」、「心地よく感じる部屋」、「適度に落ち着ける部屋」を演出できるそうです。
内装色とは床・壁・天井の色のことをいいます。
また、床・壁・天井の色を変えることができない賃貸や変える計画がない場合でも、床の大半を占めるカーペットやラグや床から天井付近までを占めるカーテンの色選びの時に役立つ知識なので知っているとインテリアの配色がまとまりやすくなります。
お部屋全体の配色をうまくまとめるためには
「ベースカラー」「テーマカラー」「アクセントカラー」の配分を考える色彩計画(カラースキーム)を考えてみましょう。
・ベースカラー:70%(床・壁・天井・ドアなどで、ホワイトや茶色が一般的)
・メインカラー:25%(家具・カーテン・ラグ・ソファなどで、床や壁色と合わせるのが一般的)
・アクセントカラー:5%(クッション・観葉植物・カーテンレール・時計・インテリア雑貨などでインテリアにメリハリを生む色を選ぶのが一般的)
■ベースカラー
・部屋を広く見せる床の配色
床材の色を決める時、なるべく白っぽい色にすると狭い部屋でも広々とした印象になります。
・高さを感じる配色
天井に近いほど白っぽい色で配色すると、天井が高く見せることができます。(床・壁・天井の順に白っぽくしていく)
・低さを感じる配色
天井の色を暗くすると、部屋が低く見えます。
・正方形に近い形に見せる配色
6畳など、長方形の部屋では、間口の狭い方(壁の長さが短い方)の2面の壁を暗くすると正方形に近い印象の部屋になります。
■メインカラー
家具の配色
・暗い床色の部屋に、暗い背の高い家具を置くと、狭く見え圧迫感が出ます。
・収納量を重視して、背が高い家具を置く時は、床色に合わせるのではなく、壁色に合わせるのがポイントです。
・どうしても床色と同じ暗さの家具を置きたい時は、背が低いデザインにして、白の壁を多く見せる工夫をしましょう。
・同じ暗い家具でも、床が見える長い脚がついた家具は、部屋を広く見せる効果があります。
カーテン・ラグ・ソファ
・ソファ、カーテン、ラグを白っぽい色でまとめ、白の家具をコーディネートすると、広さと清潔感のある部屋となりますが単調に見えてしまうのがデメリットがあります。
素材も考慮するといいと思います。
・クリーム・アイボリー・ベージュなどの暖色をベースとしたソファ、カーテン、ラグと部屋に溶け込む木の色の家具の組み合わせは、無難な印象でどんな年代にも合う配色になります。
・ソファ、カーテン、ラグの色に暗い茶色の木の家具を組み合わせると、インテリアが引き締まり、メリハリの効いた空間が生まれますが
暗い茶色の家具の割合・置く場所・背の高さに注意が必要ようです。
コーディネートのポイントは、腰より低い位置を意識して、暗い家具を選ぶこと。そうすることで壁面の半分以上に白(または白っぽい色)が残るので、圧迫感の無いインテリアになります。
ホワイト・グレー・黒の無彩色でまとめたインテリアは、大人っぽく非日常的な空間を演出できますが
有彩色が無い空間の寂しく冷たい印象になる場合は、クッションやインテリア雑貨で暖色を少し足すと和らぐそうです。
■アクセントカラー
クッション・観葉植物などを使いアクセントをつけ、季節に応じてクッションやインテリア雑貨で変化をもたせてみてはいかがでしょうか。
賃貸のお住まいの方はベースカラー(床・壁・天井・ドア)はいじれないのであればメインカラー(カーテンやラグ)だけでも印象は変ります。あとはテーマを決めて清潔感なのか重厚感を求めるのかで配色は色彩計画をしっかりすることをお勧め致します。
内装色で演出できる部屋は多種多様に広がります。ご自分の落ち着く空間を是非つくってみてはいかがでしょうか。
アジャストは女性建築士が在籍しておりますのでお気軽にご相談下さい。
アジャストの加藤でした。