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木造住宅の工法と特徴について

2020.02.18

木造は、日本の注文住宅の半分以上の割合を占める工法です。
古くから日本人に好まれてきた木造住宅の工法別に特徴とメリット、デメリット等をまとめてみました。

◆在来軸組み工法

在来軸組み工法の特徴
在来軸組み工法とは、木材を加工して作られた土台や柱や梁などの構造材を、仕口と呼ばれる接合部を組み合わせ、金物などで繋げて構造体を組む工法です。
構造体は、筋交いや構造用合板や金物で補強します。

在来軸組み工法の良いところは…
・設計の自由度が比較的高い
・将来的に間取り変更がしやすい
・木材の調湿効果が期待できる
・木材の香りや温かみを楽しむことができる
・柱、梁、小屋組みなどを見せるデザインができる

木造住宅の在来軸組み工法はこんな人におすすめ!
・住宅=木造だと決めている
・木の温かみが好き
・適切な時期に適切なメンテナンスを行うことができる
・将来的にリフォームで間取り変更がしたい

◆ツーバイフォー工法(2×4工法)

ツーバイフォー工法(木造枠組工法)の特徴
ツーバイフォー工法はアメリカの住宅では9割を占め、2インチ×4インチ(5.08cm×10.16cm)の角材と、構造用合板を金物で接合して、壁用パネル・床用パネル・屋根用パネルを作り、それぞれを組み合わせて箱状にし、空間を作る工法です。
ツーバイフォー工法以外にも、角材の大きさによってツーバイシックス、ツーバイエイトという工法もあります。

ツーバイフォー工法の良いところは…
・工期が短い
・気密性が高い
・比較的耐震性に優れる
・比較的耐火性に優れる
・断熱性に優れる
但しツーバイフォー工法で難しいのは、将来的な間取り変更などのリフォームが難しいことです。

ツーバイフォー工法はこんな人におすすめ!
・洋風の外観が好き
・木の温かみが好き
・全館空調を行いたい
・自然派住宅を目指している

◆SE工法

SE工法は木造耐震工法のことで、品質が明確にされた構造用集成材を耐久性に優れたSE金物で接合し、RC構造や鉄骨造と同じラーメン構造で住宅をつくる工法です。
住宅の場合は3階建て以上や、比較的大きな面積の建物で用いられることが多いです。

SE工法の良いところは…
・構造計算を行うため、確実で優れた耐震性と耐久性がある
・耐火性に優れる
・環境にやさしい
・設計の自由度が高い
・構造体を見せるデザインができる
・最初の設計次第でリフォームによる間取り変更が可能

SE工法のデメリット
・比較的工期がかかる
・比較的コストがかかる
・工事中の変更への対応が難しい
・工事ができる会社が限られる


上記のように各工法によってメリット、デメリットがあります。
予算やデザインなどをよく検討して決められた方が良いかと思います。

木造の耐久性は!?

木は腐ると思っている人もいるかもしれませんが確かに湿気には弱いものの、きちんと対応をすれば木造住宅はとても長持ちします。
世界で最も古い木造建築物は法隆寺の五重塔で築1200年以上の国宝でもあります。
最近は築100年以上の木造の古民家も人気で、カフェやホテルにリノベーションされて注目されているケースもあります。
それだけ木造住宅は本来耐久性があるのです。

木造は防火性が弱い!?

「木は燃えると言われますが、実は燃え切るのは木材の白木部分(辺材)を使った部分で、木材の中心部である赤太は燃えにくいのです。なぜなら燃えた部分が炭化層となってそれ以上の酸素供給を阻むため、中心部まではなかなか燃え進まないからです」

木造住宅はシロアリに弱い!?

また木造住宅の場合、シロアリによる被害を心配される方も多いでしょうが、結論からいうと今の木造住宅ではさほど心配することはありません。
「かつての木造住宅の基礎は布基礎と呼ばれる、家の下の地面が露わな基礎が一般的でした。しかし最近はベタ基礎という底一面が厚いコンクリートで覆われた基礎が主流です。シロアリは『ガラスと陶器以外は何でも食べる』と言われていますが、厚いコンクリートを食べ続けるのはほぼ不可能です」

また最近は布基礎でも、薄いコンクリート(鉄筋なし)で地面を覆うことが多いようです。

いかがでしょうか。このように木造のデメリットと思われている事も近年の木造住宅は変化しています。

注文住宅にはその他の工法もございますが、今回は広告等でよく耳にする工法で書いております。
購入際には自分達でもネット検索をするとたくさん情報が取れますので参考にしてみてください。

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