2017.11.07
耐震性の高い住宅にするための建物の構造形式には、一般に耐震構造、制震(制振)構造、免震構造の3つあります。
耐震構造とは、強い柱や梁にする等、建物自体を頑丈にして、地震に耐えられるようにする構造をいいます。柱に筋交いを入れたり、金物で補強することで強度を確保するケースが多いです。
耐震構造は、他の構造と比べて安価でできる為、弊社でも多くの耐震補強リフォームはこの工法で行っております。
制震構造とは、建物内に制震ダンパーなどの制震装置を設置することで、建物に伝わった地震の揺れを吸収する構造をいいます。
制震構造は、揺れをある程度抑えることができます。耐震構造よりは若干費用はかかりますが、先ほどの耐震構造に制震ダンパーを取り入れることによって更に耐震性(制震性)が向上します。熊本地震以降、弊社では制震ダンパーをご提案させて頂き、取り入れていただくお客様もいらっしゃいます。
免震構造とは、建物と基礎との間に積層ゴム等の免震装置を設置し、地盤と切り離すことにより、建物に地面の揺れを直接伝えない構造です。耐震構造や制震構造よりも、建物は揺れにくく、被害を大幅に減少させることができます。ただし、40~50坪の新築住宅の場合で500万円程度の追加費用が必要となる等、コストが高いことから、戸建住宅ではなかなか採用されにくい構造となっております。また、軟弱地盤や液状化の恐れがある地盤には、免震効果が期待できないこともあるので、十分な調査が必要となります。
木造住宅の耐震補強となると耐震構造と制震構造が現実的ではないでしょうか。
地震はいつ来てもおかしくありません。
耐震・制震・免震いづれかの建物にしなければ、大切な家族の命を守る事は出来ません。
アジャストでは建築士(耐震診断有資格者)による耐震診断を行っております。
お気軽にご相談下さい。アジャストの加藤でした。
練馬区大泉学園町3-9-46
株式会社アジャスト 一級建築士事務所
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耐震構造では補強金物や耐震壁を使って耐震性を補強します。
制震ダンパーは、木造住宅の耐震性(制震性)を更に効果を発揮します。