2018.04.27
先月3月2日(金)に公表された平成29年度の「住宅リフォーム実例調査」より見逃せないトピックスがありましたので、ご紹介したいと思います。
詳細については下記【(一社)住宅リフォーム推進協議会】の住宅リフォーム実例調査をご覧ください。
http://www.j-reform.com/publish/pdf/jitsurei-H29.pdf
本調査は、住宅リフォームに係る実態の経年的な把握を目的としたもので、平成 15 年度から継続して実施しているものです。
調査の項目・内容は、部分的に見直しを行っており、今回は調査票 A では「リフォームを実施した業者の選択方法」を調査。
調査票 B では「住宅リフォーム工事の受注件数、受注金額の状況」「長期優良住宅の増改築に係る認定制度の認知度」についての質問を新たに加えての調査のようです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Topics【1】住宅リフォーム金額、平均額は上昇も「二極化」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・前年度比「300万円以下」と「1,000万円超」の工事割合増
・平均額は前年度から上昇(738.7万円→759.6万円)
・中央値はやや下降(480万円→432万円)
「1,000万円超」の大型リフォームが増加したことで平均額を押し上げています。
しかし、中央値が下降していることから、大型リフォームが増える一方で、少額リフォーム(修繕)も増加していることがわかります。
その為、リフォーム工事においては「二極化」の傾向が見られます。
・借入利用率が戸建て、マンションともに上昇 戸建て18.2%(前年14.6%)、マンション13.9%(前年11.8%)
・契約金額別にみると1,000万超の工事での利用率が高い 戸建て 約4割(38.1%)、マンション 約3割(29.3%)
・中古住宅購入時に借入を行いリフォームする人が多い 戸建て 29.7%、マンション 15.6%
大型リフォームの提案には、借入を含めた資金計画の提案が必要だという事が想像できます。
また、中古住宅の購入時には借入をしてでもリフォームしたいという需要がある事が伺えます。
※現在のリフォームローンが低金利であることも利用率が高い理由の一つだと考えます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Topics【2】工事業者の選択、最多は「知人・友人の紹介」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・リフォーム業者の選択方法で最多は「知人・友人の紹介」 戸建て35.8%、マンション25.3%
・次いで多いのは、戸建ては「新築時の建設業者(30.2%)」、 マンションは「インターネットで業者を選択(22.2%)」
・年代別にみると、40代以下の若年層では、「不動産業者の紹介」と「インターネットで業者を選択」の割合が高くなる
「知人・友人の紹介」が多数を占めるというのは以前から変わらない傾向です。
戸建てとマンション、若年層と高齢者層といった属性によって傾向が異なります。
それ以外にも、年代や住宅の種類によって、実施されるリフォームが異なる等の情報が掲載されています。
ぜひ、今後のリフォームをする際の参考にしていただければ幸いです。
アジャストの加藤でした。
***************************************************
■ご検討の物件(不動産)を自分で資産価値を確かめる
セルフインスペクションアプリ「SelFin」(ご利用は無料です)
リフォーム工事においては「二極化」の傾向が見られます。
工事業者の選択、最多は「知人・友人の紹介」