2018.06.21
一般的に不動産購入において、「私道」には気を付けよう、と言われています。
トラブルが起こるケースがあると言われていますが、具体的にはどんな問題があるのでしょう?
まず「私道」の対義語は「公道」です。
「公道」とは、国や市区町村が所有者(又は管理者)となっている道路です。
そのため、整備や補修、工事などは、公共機関が行ってくれます。
一方、「私道」とは、一般人(=私人)の所有となっている道路になります。
そのため、道路の管理や補修、工事などは、所有者が自ら行わなければいけません。
補助金などの制度もありますが、費用等も所有者の負担になります。
この私道がトラブルになるケースの1つは、私道が複数の所有者名義になっている場合です。
この場合、道路の工事等をする場合には、所有者全員の承諾が必要になってしまいます。
そのため、費用をかけたくない人と、工事をしたい人との間で意見が分かれてしまい、話が進まない、といった状況が生まれてしまいます。
次に問題なのが、そもそも所有者が行方不明となってしまっているケースです。
家の建替等に伴い、水道管やガス管の新設・改修を行おうとしたところ、そもそも所有者と話ができずに困ってしまう、といった事例です。
昨今は、「空き家」問題が大々的に取沙汰されていますが、道路持分の所有者が行方不明というケースも多々あります。
自宅は空き家になっているし、近隣の人も引越し先や連絡先を知らないとなってしまうとお手上げです。
ケースによっては、行政やガス会社と相談のうえ、工事が進められることもあるようですが、とても大変な手続きとなってしまうのです。
私道が一律に良くないという訳ではありませんが、私道のデメリットも認識したうえで不動産選びを進めたいものですね。
アジャストの加藤でした。
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