2018.06.22
家を買うのではなく、家を建てたいと思っている方
東京都心部周辺では、広い敷地を購入してゆったりとした戸建てを建てるのが難しいといった問題があります。
理想の場所の敷地を見つけたけれど、敷地が狭くて広い家をつくれそうにない……そう感じたら「家に地階室をつくる」という方法もあります。今回は、地下室をつくるうえでの容積率などの条件やメリット、建築費用が高くなるなどのデメリット、そして注意点など気を付けておきたいことを紹介します。
建物の規模を規制する建築基準法には「建ぺい率」と「容積率」があり、一般的には規定された面積以上の建物をつくることはできません。
しかしながら、一定の条件を満たせば容積率の緩和を受けられ、同じ建坪の2階建ての1.5倍の広さまで建てられる方法があります。
それが地下室です。今回は地下の容積率緩和を受ける条件や、地下室のメリット・デメリットや注意点を簡単にお伝えします。
住宅における地下の容積率緩和を受けるには次のような3つの条件を満たすことが必要です。
■容積率の緩和が受けられる条件とは
1.地階にあり、床面から地盤までの高さがその階の天井の高さの3分の1以上であること。
2.地盤面から地階の天井が1m以下であること。
3.住宅の用途に使われ、床面積の合計の3分の1以下であること。
■地下室を作るメリット
地下室の良いところは何といっても土地の有効利用です。一般的に考えれば1.5倍のスペースを確保することができるのです。
また、周囲は土に囲まれているので遮音性も高く、もちろん内部の音も漏れないので、音楽を大音量で聞いたり、楽器の練習など、地上階ではご近所を気にして出来ないこともより放題、最適な空間といえます。
■地下室を作るデメリット
まず一つ目は、地下室は土を掘って搬出するわけですから、当然その分建物の施工費が高くなってしまうというデメリットがあります。
二つ目のデメリットは、湿度の問題。特に夏場は湿気がこもりやすくなりカビなどが発生しがちで、充分な換気計画が必要です。
地下室は空気のコントロールをよく考えて計画しておかないと夏・冬とも結露に悩まされますので、十分配慮しておくことです。特に夏は湿った空気が入り込むと外気温より低い地下室では水蒸気が飽和してしまい、結露しやすくなってしまうのです。冬ではなく夏に注意が必要です。
家を広く作れる、趣味を思いっきり楽しめるなどメリットもたくさんありますが、費用がかかってしまうことも事実。様々な事例を参考に地下室の必要性を検討してみて下さい!
アジャストの加藤でした。
***************************************************
■ご検討の物件(不動産)を自分で資産価値を確かめる
セルフインスペクションアプリ「SelFin」(ご利用は無料です)
***************************************************
■ご検討の物件(不動産)を自分で資産価値を確かめる
セルフインスペクションアプリ「SelFin」(ご利用は無料です)
住宅における地下の容積率緩和を受けるには次のような3つの条件を満たすことが必要です。