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2022.01.22
リフォームの優先順位
リフォームの優先順位についてですが、クロスの交換程度の軽微なものだけでなく、キッチンやユニットバスの交換などまとまったリフォームを検討されるお客様が多いです。
最近では間取り変更も含めた大規模なリフォームを実施される方も増えているようです。

まず木造戸建は住宅性能も気にしなければなりません。
快適さを重視するあまり、雨漏れなどの劣化対策が疎かになってしまっては本末転倒です。
そこで今回はリフォームの優先順位についてお話します。

■建築年月でおおまかに判断する
戸建て住宅の性能は建築年月で分類することができます。

1)1981年5月以前(旧耐震)
2)1981年6月以降 2000年5月以前(新耐震だが耐震改修が必要)
3)2000年6月以降

リフォームの費用は家の広さと築年数に比例して高額になる傾向がありますので、住宅取得のための予算を考慮して、購入する物件の建築年月を絞る必要があります。
例えば、旧耐震の木造戸建て住宅は物件価格は安めに購入できますが、必要なリフォーム費用が高額となるため、とにかく予算を抑えたい方向きの物件とは言えません。

■旧耐震物件はイレギュラーと考える
旧耐震物件は素人が手を出すべき物件とは言えません。
家屋のほとんどを解体してリフォームする「フルスケルトン」レベルのリフォームをお考えの方なら良いのですが、リフォームにかかる費用を考えると、建て替えた方が合理的と判断される場合が多いのです。

旧耐震物件に向いているのは、新築注文住宅ほどは予算がかけられないものの、新築分譲住宅以上のクオリティを求めたい、住宅購入予算に余裕のある人と言えます。

■まずやるべきは防水対策です
ここまでの流れで、旧耐震のような古すぎる物件と築10年未満の築浅物件を除外しました。
築10年以上の住宅で最も優先順位が高いのは屋根・外壁の塗装工事です。
屋根・外壁の耐用年数が10年~15年と言われており、放置すると雨漏れなどの劣化事象が発生する恐れがあります。
雨漏れ被害はいきなり室内に影響するというものではなく、長い期間かけてじわじわと浸透し、室内に影響が出る頃には思った以上に被害が拡大していることがあります。
屋根外壁の塗膜がどれくらい維持できるかはわからないのですが、予防も含めて住宅購入時に屋根・外壁塗装を行うことを強くお勧めします。

特に天窓のある住宅は雨漏れ事故の確率が高いので防水対策はぜひご検討下さい。

■2000年5月以前の建物は耐震診断をおススメします。
診断の結果耐震が必要であれば耐震改修工事をおススメします。
耐震改修工事は100万円~200万円くらいかかると言われていますが、これは旧耐震も含めた平均値です。
耐震改修工事費用は耐震診断を実施しないと算出できないのですが、広さと築年数に比例して高額になる傾向があるので、それほど古くない平成になってからの建物であれば、意外と安く済んだ、という結果も多いです。
地震で家屋が倒壊とまでは行かなくても、損傷が出た時点でかなりの補修費用が必要となってしまうため、2000年5月以前の建物を購入する際は、最低限の耐震対策を行うことが必要です。

■意外と高額なフローリング交換
クロスの交換と床の張替え工事を「お色直しリフォーム」と言って、ご相談のあるリフォームを言えます。
クロスはそんなに高くはないのですが、床の張替え工事は思ったよりもお金がかかります。
どちらも家具が入ってしまうと実施しにくい工事になるので、前のオーナーがペットを飼っていたり、著しい破損などが見られる場合は優先順位が高くなります。

キッチン・ユニットバス・トイレの交換も定番リフォームですが、こちらは住みながらでも実施しやすいリフォームと言えるので、実はそれほど優先順位が高い工事とは言えません。(そのまま利用できないくらい汚れていたり・破損している場合は別です)

■給湯機を忘れずに!
給湯機は耐用年数が7年程度と短めで、冬の寒い時期に壊れたなんてことがあったら大変です。
※実際にはメーカーの技術力向上により、一般に言われる耐用年数よりは長く持つというのが個人的な見解です。

総括!リフォームはまとめて実施するほどお得になります!
いかがでしょうか。リフォームは、どうしてもクロス・床・住宅設備の交換と内装ばかりに目が行きがちですが、重要なのは防水と耐震です。
少し先まで見越して、優先順位の高いリフォームを実施していきたいものです。

色々なリフォームはアジャストにご相談下さい。お見積は無料です。
アジャストの加藤でした。

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