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2017.09.08
9月は火災災害について考えませんか?
9月は防災月間です。大正12年9月1日に発生した関東大震災の教訓から、またこの時期は台風の被害が多い時期でもあることから防災月間と定められました。職場や学校、町内会などで防災訓練をされた方も多いと思います。

防災と一口に言っても想定される災害は様々です。身近にイメージできるものでは地震、火災、水害、土砂災害などでしょうか。それぞれに対策が異なりますし、住んでいるエリアによってはそれほどリスクがないものもあるので、ハザードマップを確認して、今住んでいるエリアの場合、どの災害に備える必要があるかを確認することが大切です。

国土交通省ハザードマップポータルサイト

さて、9月は関東大震災のあった月ですから、地震対策と言いたいところですが、関東大震災の被害で目立ったのは火災被害です。最近はあまり言われなくなったのですが、ひと昔前まで「地震が起きたらガスを消せ!」と言われていたのは関東大震災の教訓が受け継がれてきた表れです。(現在では地震時にはガスの供給が自動的にストップします)
あまり火災について検討する機会もないので、9月の防災月間は火災をテーマにしてみるのはいかがでしょうか。(我が家で阪神淡路大震災のあった1月に地震対策、9月は火災をテーマに再点検をしています)

防災対策は「最悪」の状況を想定することが始まりです。戸建て住宅の場合、コンロにかけた油が勢いよく燃えるシーンが想像しやすいと思いますが、関東大震災のような大きな地震が起きた時は「街ごと燃える」のです。
ですから、家の中の対策ももちろんですが、避難場所を想定し、避難ルートを確認することが大切です。(「街ごと燃える」状況の時は逃げることが第一です)いろいろな災害対策とも共通しますが、避難場所を定めて家族で情報共有し、避難ルートを確認しておきましょう。

前述のコンロ火災のように小規模火災の場合は初期対応が大切です。消火器は設置されているでしょうか。火災報知器は付いているものの電池が切れていませんか?家庭内の消防設備の点検を行いましょう。

また、災害時はパニックになりがちなので予め防災訓練などで疑似体験することも有効です。ちょうど9月の防災月間では、地震体験ができる起震車を使ったイベントや、消防署では消火器の使い方などを教えてもらえる講習などが開催されます。防災訓練と聞くとめんどくさいと思われがちですが、いざという時に経験しているのとそうでないのとで大きく差が出ます。大切な時にパニックに陥らないためにも、防災訓練を通じて疑似体験しておくことを強く推奨します。(消火器も初めてだと上手く使えませんよ!)

火災で最悪な状況は「動けなくなること」です。よく地震に耐えても火事で燃えたら意味がないじゃないかと言う方がいるのですが、大きな違いがあります。地震で家屋に被害が及ぶと家に押しつぶされてしまう恐れがあります。これでは火の手が迫っても逃げることができません。逃げるだけの時間を稼いでくれるだけの性能が必要です。

マンションの方はマンションで防災訓練を行うと思うので、めんどくさがらずに家族で必ず参加してください。避難経路を確認することももちろんですが、共用部の消火設備の使い方を確認することも大切です。

いつ来るかわからない、被害にあわないかもしれない、ではなく、いつか必ず被災することを前提に、今できることをきちんと対策しておきたいものです。

アジャストの加藤でした。
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